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ドイツで初めてイスラム教徒の女性議長が誕生

  • uhyoshi-yami
  • 2016年5月24日
  • 読了時間: 2分

バーデン=ヴュルテンベルク州議会で11日、移民の背景を持つムーテレム・アーラス氏(緑の党)が議長に選出された。イスラム教徒の女性が州議会議長となるのはドイツで初めて。12日付のヴェルト紙が伝えた。 新たにバーデン=ヴュルテンベルク州議会議長に選ばれたアーラス氏は50歳。トルコの小さな村に生まれ、1978年に父親がガストアルバイター(外国人労働者)として渡独するのに伴い、ドイツにやってきた。現在は、二人の子どもの母親であり、10人の従業員を抱える税理士事務所を経営している。アーラス氏の議長選出に当たって、対立候補は立てられず、96人が賛成票を、47人が反対票を投じた。 州議会の頂点に立つ議長は、最大勢力を持つ党から選出され、議長の決定にほかの党も従うのが伝統となっている。したがって、以前は第1党だったCDUから選出されていたが、今回は初めて緑の党から選出されることとなり、これまでCDUが回避していた女性議長が初めて誕生する運びとなった。一方、バーデン=ヴュルテンベルク州議会には、3月の選挙で右派ポピュリスト政党のAfDが新たに23議席を獲得しており、先の党大会で「イスラムはドイツの一部にあらず」というメッセージを公に掲げた同党からは、アーラス氏選出に当たって拍手は起こらなかった。 3月の州議会選挙を受け、バーデン=ヴュルテンベルク州では緑の党が初めて第1党となり、第2党のキリスト教民主同盟(=CDU)と、州議会選挙後4週間の協議を重ねて連立政権を組み直す形となった。しかし、州首相選出に当たっては、1回目の試験投票でCDU議員の3分の1がクレッチュマン州首相(緑の党)への投票を拒否。2回目の投票でも42人のCDU議員のうち5人が反対票を投じるなど、連立政権の不協和音が見られた。さらにCDU内では、今回の組閣における大臣ポストの決定をシュトローブル党首が独自の判断で行ったとして不満の声が上がっている。 副議長選出に当たっては、緑の党、CDU、SPDが、副議長は1人で十分との決定を下し、最大野党であるAfDから2人目の副議長が選出される可能性を阻んだ。

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