チョコパイの袋に米ドルを隠して送金、フィリピン人ら検挙
- uhyoshi-yami
- 2016年5月10日
- 読了時間: 2分
チョコパイの袋に紙幣を忍ばせ、航空貨物で送るという手口で100億ウォン(約9億2100万円)以上に相当する米ドルを海外に流出させたグループが警察に検挙された。ソウル地方警察庁観光警察隊は9日、グループのリーダーA容疑者(40)と、運搬役のB容疑者(32)のフィリピン人2人を外国為替取引法違反容疑で逮捕するとともに、両容疑者に対し換金した韓国人の両替業者とフィリピン人の仲介者2人を書類送検した。
A容疑者らは、韓国に滞在するフィリピン人らから依頼を受け、2009年1月から最近まで、約137億ウォン(約12億6250万円)相当の米ドルをひそかにフィリピンに流出させた疑いが持たれている。警察の調べに対し容疑者らは「チョコパイの袋が銀袋のため、紙幣を入れても空港で簡単に摘発されないという点に目を付けた」と供述した。チョコパイの袋1袋につき、100ドル(約1万800円)紙幣5-30枚を入れ、額が大きい場合には、B容疑者が直接飛行機に乗り運搬したという。
警察の調べによると、A容疑者は1996年、産業研修生として韓国に来た後、約20年にわたって不法滞在していたことが分かった。A容疑者は自分のような不法滞在するフィリピン人の母国への送金を手伝うための方法として、1カ月に300万-400万ウォン(約28万-37万円)を集めた。B容疑者は米ドルをフィリピンに運搬する見返りに、1回につき30万ウォン(約2万7650円)を受け取っていた。警察の関係者は「韓国に不法滞在するフィリピン人らが、通常の方法で外貨を送る場合、身分が明らかになるのを心配している点を狙った犯罪だ」と説明した。
Comments