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トラの赤ちゃん40頭の死骸、寺院の冷凍庫に

  • uhyoshi-yami
  • 2016年6月2日
  • 読了時間: 2分

タイでトラと触れ合える寺院として観光客に人気のあった通称「タイガー・テンプル」の冷凍庫から、生後間もないトラの赤ちゃん40匹の死骸が見つかったことが2日までに分かった。

同寺院からはシカの角や東南アジアに生息する哺乳類ビントロングの死骸、牛の角なども見つかっており、自然保護当局(WCO)は同寺院が死骸などを保管していた動機の解明に乗り出すとともに、トラを密輸していた可能性もあるとみて調べている。

死骸が見つかったのはタイのカンチャナブリ県にあるワット・パ・ルアンダ・ブア寺院。トラたちを別の施設に移す作業が5月30日に始まっていた。しかしこの作業を妨害するため寺院関係者が数十頭のトラを放ったとされ、当局は31日から麻酔銃を使ってトラの捕獲に乗り出し、1日までに52頭を捕獲した。同寺院で飼育していたトラは137頭に上る。

同寺院は観光客がトラたちの間を歩き回ったり一緒に写真を撮ったりできることで有名だった。

しかしWCOによれば、観光客がトラに襲われたという苦情が寄せられたほか、トラが虐待されていたことも判明。このためWCOは2001年に同寺院と協定を交わし、営利目的でトラを利用したり繁殖させたりしないことを約束させていた。

しかし同寺院はその後もトラを繁殖させ続け、赤ちゃんが生まれたらWCOに届け出ることを義務付けた規定にも従わなかったとみられる。WCOは寺院のトラ飼育免許を取り消すことを検討している。

タイ国立公園局によると、同国内では少なくとも33施設で1200~1300頭のトラが飼育されている。世界自然保護基金(WWF)は、トラが違法に取引されたり虐待されたりしないよう、他の施設も調査する必要があると訴えた。

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