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現存する最古の八万大蔵経版本、京都から600年ぶりに韓国へ

  • uhyoshi-yami
  • 2016年5月6日
  • 読了時間: 2分

慶尚南道陜川の海印寺にある八万大蔵経の版木は、再刻されたものだ。初刻の大蔵経がモンゴルの侵入で焼失したことから、高麗高宗23年(1236年)に大蔵都監を設置し、再版したからだ。海印寺には再刻大蔵経板(韓国の国法第23号)がきちんと保管されているが、この版木で刷られた高麗時代の版本は、韓国国内には残っていない。経版で刷られた最古の版本は、京都の大谷大学にある。

 現存する最古の八万大蔵経の版本が、600年の時を経て初めて韓国にやって来る。東国大学博物館(鄭宇澤〈チョン・ウテク〉館長)で6日に開幕する特別展「如是我聞-悟りの道」で、高麗大蔵経「大般若波羅蜜多経」の版本第10巻が公開される。同博物館が3日に発表した。公開される大蔵経は、高麗ウ王(ウはしめすへんに禺)7年(1381年)、牧隠・李穡(イ・セク)=1328-1396=などが先代の恭愍王の冥福を祈るため発願し、刷られたもの。東国大学開校110周年を記念して開かれる今回の特別展では、大谷大学が所蔵している貴重な韓国の経典が多数紹介される。

 日本側の主な経典も目にすることができる。平安時代後期・12世紀の「灯指因縁経」は、平安時代における写経変相図(経典の内容を表現した絵画)の様式はもちろんのこと、当時の写経装飾の手法も知ることができる貴重な資料だ。表紙には宝相華唐草文を、変相図は釈迦説法図を、それぞれ金泥・銀泥で描いてある。

 奈良時代・8世紀の「称賛浄土仏摂受経、聖武天皇(701-756)の夫人・光明皇后(701-760)が発願した「瑜伽師地論」第37巻も見ることができる。展示は6月10日まで。

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