今年の南北間貿易額、開城工団閉鎖でゼロ
- uhyoshi-yami
- 2016年5月14日
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今年の韓国と北朝鮮間の貿易額は、開城工業団地閉鎖などの影響でほぼゼロとなる見通しだ。
韓国統一部(省に相当)が12日に発行した2016年度版『統一白書』によると、15年の南北間の貿易額は14年に比べて15.9%増の27億1448万ドル(現在のレートで約2960億円、以下同じ)と過去最高だったが、この中で開城工団関連は99.6%を占めていた。2010年の哨戒艦「天安」沈没を受けた制裁措置(5・24措置)の影響で、開城工団を除く韓国と北朝鮮の貿易はほぼ途絶えているが、開城工団関連の取引は増加を続け、南北の貿易額全体を押し上げていた。
そのため今年2月に開城工団が閉鎖された後は、南北間の貿易は0ウォンを記録し続けている。さらに今年1月に北朝鮮が4回目の核実験を強行したため、韓国による北朝鮮への人道支援も事実上中断した。ちなみに昨年、韓国が北朝鮮に対して行った人道支援の額は、2014年に比べて30%多い254億ウォン(約24億円)だった。韓国政府関係者は「開城工団が閉鎖され、人道支援も途絶えた影響で、今年の南北間の貿易額は過去最低を記録しそうだ」とコメントした。
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