オバマ氏広島訪問:米報道官「韓国人被爆者を含む全ての犠牲者を追悼」
- uhyoshi-yami
- 2016年5月14日
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米国のオバマ大統領による広島訪問について、ホワイトハウスは今月12日(現地時間)「今回の大統領の訪問は、広島(の被爆者)をはじめとして、第2次大戦中に犠牲になった全ての無辜(むこ)の民を記憶するのが目的だ」と述べた。
現職の米国大統領として初めて、原子爆弾の被爆地を訪問することに関し、韓国メディアが「オバマ大統領の広島訪問の際、韓国人の被爆者も追悼するのか」と質問したのに対し、米国国家安全保障会議(NSC)のマイルズ・カギンズ報道官は具体的に言及する代わりに、冒頭のようにあいまいに答えた。これはオバマ大統領の広島訪問が、太平洋戦争を引き起こした日本に対し「免罪符」を与えるのではないかという韓国や中国を意識した発言と考えられる。広島と長崎への原爆投下による韓国人の被害者は約7万人に達し、うち約4万人が犠牲になった。
カギンズ報道官の答弁は、韓国人の被爆者も当然、追悼の対象に含まれるという趣旨だと考えられるが、広島平和記念公園内にある韓国人原爆犠牲者慰霊碑に献花するかどうかについて具体的に言及することはなかった。ワシントンの外交筋は「米国政府サイドで、韓国人を含む全ての無辜の犠牲者を記憶するため、オバマ大統領が広島を訪問するものだ、と説明している」と語った。
ホワイトハウス側は、オバマ大統領による今回の広島訪問が、1945年の米国による原爆投下に対する謝罪という次元ではなく、「核なき世界」実現のためという未来志向的な第一歩だ、と主張している。ホワイトハウスのジョシュ・アーネスト報道官は定例記者会見で「大統領の広島訪問が、過去の原爆投下に対する謝罪だと解釈するのは誤りだ」と明言した。
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