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「北朝鮮での735日は長かった」-解放から1年半のケネス・ペ氏

  • uhyoshi-yami
  • 2016年5月5日
  • 読了時間: 2分

(CNN) 「北朝鮮での735日は長かった」「解放に尽力してくれた多くの人たちに日々感謝している」――北朝鮮で拘束され、2年近く服役した米国人のペ・ジュンホ(米国名ケネス・ペ)氏が2日、2014年の解放後初めて生放送のインタビューに臨んだ。

ペ氏は13年に「敵対行為」で15年の刑を言い渡され、労働教化所に収容された。同氏の拘束期間は朝鮮戦争以来、米国人としては最も長期に及んだ。

2日に出演したCNNの番組で当時の服役生活を振り返り、「午前6時から午後8時まで、野外で石を運んだり石炭を掘ったりして働いた」と語った。

肉体的な苦痛に加え、北朝鮮の当局者から言葉の暴力も受けた。ある検察官からは「だれもお前を覚えていない。すでに米国の人々からも政府からも忘れられている。ここに15年間いるのだから、帰国する前に60歳になる」などと繰り返し言われたという。

しかしペ氏は、いつか解放されるという希望を失わなかった。その希望は14年11月、米高官の訪朝を機に実現した。オバマ米大統領からの親書を受け取った金正恩・北朝鮮第1書記が、同氏の解放を命じたのだ。ペ氏は韓国生まれの米国人で、熱心なキリスト教徒。05年に中国へ渡り、北朝鮮専門の旅行会社を設立した。12年11月、ツアーを率いて訪朝した際に拘束された。容疑の具体的な内容は明らかにされなかった。北朝鮮側は「キリスト教徒による体制転覆計画に加担した」と主張。ペ氏は今年3月に発表した談話で、「北朝鮮に敵対する内容の情報が入ったハードディスクを誤って持ち込んでしまった」と説明している。ペ氏の服役をめぐっては、金第1書記との親交で知られる米国プロバスケットボール(NBA)の元選手、デニス・ロッドマンさんが14年の訪朝時、ペ氏自身が刑に見合う罪を犯したせいだろうと発言して物議を醸した。ペ氏は2日のインタビューで、この発言が注目を集めたことが結果として解放につながったとの見方を示し、「ロッドマン氏に感謝する」と述べた。ペ氏は解放直後に米国と北朝鮮の当局に感謝の意を表したが、その後は今年3月に北朝鮮での経験をつづったキリスト教系の著書「Not Forgotten」の出版計画を発表するまで、公の場には登場しなかった。同書は3日に出版される。

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