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「世界でもっとも貧しい大統領」ホセ・ムヒカ、日本で静かなブーム

  • uhyoshi-yami
  • 2016年5月6日
  • 読了時間: 1分

 2012年、ブラジルのリオデジャネイロで「国連持続可能な開発会議(リオ+20)」が行われた。各国から参加した首脳や知識人たちが熱弁を振るったが、人々を最も感動させたのは、当時ウルグアイの大統領だったホセ・ムヒカ氏の演説だった。

 「結果的に私たちは、以前よりも長時間働いている。なぜか? お金を使う場面がそれだけ多くなったからだ。バイクや車のようなものを買うための割賦金やローンを払わなければならないからだ。毎月2倍働き、ローンを払っているうちに、いつの間にか私のような老人になり、人生を終えてしまうということを思い知らなければならない」

 ムヒカ氏は若いころ、都市ゲリラとして武装闘争を繰り広げた左派の大統領だ。だが、政治理念に関係なく、全世界の多くの人々がムヒカ氏の話に共感し、納得した。昨年3月に任期を終え退任するまで、ムヒカ氏は大統領公邸にホームレスを住まわせ、自らは元々住んでいた古い農家で生活していた。登退庁の際には1987年式のフォルクスワーゲンを自ら運転した。大統領の地位にありながら、農作業も続け、月給の90%を貧しい人たちのために寄付した。ムヒカ氏の生き方や演説をまとめた本『世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ』は今、日本で静かなブームを呼んでいる。

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