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オーストリア大統領選-極右候補が接戦の末に敗北

  • uhyoshi-yami
  • 2016年5月24日
  • 読了時間: 2分

オーストリアで22日に行われた大統領選の決選投票は接戦の末、元「緑の党」党首で無所属のアレクサンダー・ファンダーベレン氏(72)が極右政党「自由党」のノルベルト・ホファー氏(45)を破って当選を果たした。

ホファー氏が当選すれば欧州連合(EU)で初めて極右の国家元首が誕生するとして、最終結果の行方に注目が集まっていた。

ソボトカ内相が23日、ウィーンで発表した開票結果によると、ファンダーベレン氏の得票率は50.3%で、ホファー氏の49.7%をわずかに上回った。

22日夜に発表された当日開票分の得票率はホファー氏が51.9%と、ファンダーベレン氏の48.1%を上回っていたが、有権者の14%を占める不在者投票分70万票の集計で形勢が逆転した。

ファンダーベレン氏は経済学者でもあり、選挙戦ではかつて党首を務めた緑の党から資金援助を受けた。ホファー氏は航空工学を学んだエンジニアの経歴を持つ。

先月実施された第1回投票での得票率は1位のホファー氏が35%、2位のファンダーベレン氏が21%だった。

ファンダーベレン氏は都市部で支持を集めてきたのに対し、ホファー氏は農村部からの支持が大きく、不在者投票ではもともとファンダーベレン氏が優勢になると予想されていた。

ホファー氏はフェイスブックへの投稿で敗北を認め、「チャンスが与えられたことに感謝する」と述べた。

専門家らによると、同国の戦後政治を支配してきた中道左派の社会民主党、保守の国民党という2大政党が第1回投票で敗れ、決戦投票は中道不在の争いとなった。既存政治に対する国民の失望に、移民・難民危機という争点が加わった結果とみられる。

ホファー氏の自由党は移民排斥を訴え、両親が一時難民キャンプに滞在していたというファンダーベレン氏と激しく対立した。

同国では先月、移民に対する国民感情の悪化を反映し、政府が緊急事態を宣言した場合に国境で大半の移民を送還できる法律が可決されていた。

ホファー氏はまた、現在は象徴的な存在にとどまっている大統領の権限を拡大したいとの意向も示していた。

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