エジプト機捜索に潜水艦出動、墜落原因「まだ判断できず」
- uhyoshi-yami
- 2016年5月24日
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地中海に墜落したエジプト航空804便(エアバスA320型機)の捜索で、エジプトのシーシ大統領は22日、潜水艦を現場に出動させると発表した。原因究明の鍵を握るブラックボックスの捜索に全力を挙げる。
同機は乗客乗員66人を乗せてパリからカイロへ向かう途中で消息を絶ち、地中海に墜落した。墜落現場からはこれまでに機体の残骸や乗客の手荷物、遺体の一部などが回収されている。しかし機体の胴体部分やフライトレコーダー、ボイスレコーダーはまだ見つかっていない。エジプトのテレビ局によると、潜水艦は深さ3000メートルまで潜航できる。
原因についてエジプトのファトヒ民間航空相は19日の時点で、「技術的問題よりもテロ攻撃の可能性の方が高い」と語っていた。
しかし同航空相は22日、性急な判断や憶測は避けるようメディア各社に促し、CNNのインタビューで「事実に基づいて判断できるまで待つ必要がある」「今の段階では何も結論を出すことはできない」と強調した。
22日にはカイロ東部の軍のモスクで同機の操縦士の追悼式典が行われ、数百人が参列した。
エジプト軍によると、残骸はエジプト・アレクサンドリアの北約290キロの海域で見つかった。残骸や遺体は軍の基地を経てカイロ国際空港に運ばれる。しかし回収やDNA鑑定による身元の特定には時間がかかる見通し。
エジプト民間航空相は、調査委員会を設置して原因究明に当たっている。
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