OPEC4月産油量は2008年以来の高水準、供給過剰続く
- uhyoshi-yami
- 2016年5月14日
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石油輸出国機構(OPEC)は13日公表した月報で、4月の加盟国の産油量が前月から日量18万8000バレル増の同3244万バレルとなったことを明らかにした。ロイターの分析によると、これは少なくとも2008年以来の高水準。
原油安を背景に、OPEC非加盟の産油国による生産量は減少しているが、OPEC加盟国の生産拡大が減少分を打ち消しており、「産油量は高止まりしている」と指摘した。
西側諸国による制裁解除を受けてシェア回復を急ぐイランの生産量が急増しているほか、主要産油国による4月の増産凍結協議が決裂したことが背景にある。
非加盟国の2016年供給量見通しは日量74万バレル減とし、前月からほぼ横ばい。
今年の世界原油需要についても、日量120万バレル増の予想を維持した。OPEC産原油に対する需要も平均で日量3149万バレルを見込み、前月時点の予想からほぼ変わらずの水準。
さらにOPECが4月のペースで生産を継続すれば、2016年は平均で日量95万バレルの供給過剰になるとし、前月の同79万バレルと比べ、一段と需給が緩むとの見方を示した
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