トランプ氏、ムスリム入国禁止方針を緩める
- uhyoshi-yami
- 2016年5月14日
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米大統領選で共和党候補になる見通しの実業家ドナルド・ドランプ氏は11日、ムスリム(イスラム教徒)の米国入国を一時禁止すると表明していたことについて、「単なる提案だ」と述べ、それまでの強硬姿勢を修正した。米フォックスニュース・ラジオで発言した。
トランプ氏の「ムスリム入国禁止」方針をめぐり、今月初めにロンドン市長に当選したムスリムのサディク・カーン氏は、トランプ氏が米大統領になったら自分は米国を訪問できないのかと懸念を表明。これについてトランプ氏は、カーン市長は「例外」にすると反応したが、市長は拒否。トランプ氏のムスリム観は「無知」で英国や米国の「安全を損なう」ものだと批判した。
このやりとりについてフォックスニュース・ラジオで質問されたトランプ氏は、「一時的な禁止措置だ。まだ決まっていない」と反応。「何が起きているのか探る間のことで、単なる提案だ」と述べた。
トランプ氏はこれまでにも、税制や人工中絶、トランスジェンダー(出生時の性別と自己認識が一致しない)の人たちの公衆トイレ利用など、様々な問題について立場を変えてはその数日後にさらに変えることを繰り返している。
このため共和党主流派からは、トランプ氏が保守派の理念を共有しているとは思えないと、候補指名に反発したりためらう声が相次いでいる。
そのなかでトランプ氏は12日には、トランプ氏を支持できないと公言しているポール・ライアン下院議長やミッチ・マコネル上院院内総務など党幹部と会談する予定となっている。
トランプ氏はさらに、大統領選前に納税申告を公表するつもりはないと表明。大統領候補は通常公表するものとなっているだけに、11日には民主党の有力候補ヒラリー・クリントン前国務長官や、2012年に共和党候補だったミット・ロムニー氏がトランプ氏を批判。
ロムニー氏は「現代の大統領候補が納税申告を有権者に公表しないのは、候補となる資格がないことを意味する。特に軍務や公職の経験がなく、国民に検分されたことのない候補なら尚更だ」と指摘した。
クリントン氏は自身のウエブサイトで過去8回の納税申告書を公表している。
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