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ムスリムの新ロンドン市長、トランプ氏の「例外」発言を一蹴

  • uhyoshi-yami
  • 2016年5月13日
  • 読了時間: 2分

ロンドン(CNN) 英ロンドンの新市長に就任したイスラム教徒のサディク・カーン氏は10日、米大統領選の共和党候補が確実視されている実業家ドナルド・トランプ氏がイスラム教徒の入国禁止案で同氏を例外にすると申し出たことに対し、「私だけの問題ではない」として断る姿勢を示した。

カーン氏は先週の市長選で当選し、欧米ではイスラム教徒として初の市長になった。

10日の声明で「イスラム教徒についてのトランプ氏の無知な見解は英米両国の安全性を低下させる。世界各地で主流派のイスラム教徒を遠ざけ、過激派を利する結果になる」と批判。同氏の申し出に対しては「私だけでなく私の友人や家族、似たような背景を持つ世界中の人々にかかわる問題だ」と述べて、特別扱いを拒否した。

さらに「トランプ氏やその周囲の人々は、欧米のリベラルな価値観とイスラム教主流派は両立しないと思っているようだが、それは間違っていることをロンドンが証明した」と主張した。

トランプ氏は9日、米紙ニューヨーク・タイムズとのインタビューで、カーン氏がロンドン市長に当選したのは「喜ばしいこと」「素晴らしいこと」だと発言。昨年11月のパリ同時多発テロ事件後、イスラム教徒の米国への入国を一時的に禁止するよう提案したことについて、カーン氏にも適用するのかと問われ、「どんな時も例外はある」と答えていた。

カーン氏は選挙戦で、自身の宗教を批判した対立候補、ザック・ゴールドスミス氏に対し、「トランプ氏の戦法だ」と反発を示していた。

9日発行の米誌タイムとのインタビューでは、トランプ氏が大統領になれば自分が米都市の市長らに会いに行くことはできなくなると語る一方、「米国でトランプ氏のやり方が勝つことはないと確信している」と述べた。

英国では昨年、憎悪発言を繰り返すトランプ氏の英入国禁止を求める請願運動が広まり、50万人以上の署名が集まった。今年1月に開かれた議会での審議では、「英国境の1000マイル(約1600キロ)以内に立ち入らせるべきではない」と主張する議員もいた。

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