韓国にも空き家100万戸、一部地域ではスラム化の兆しも
- uhyoshi-yami
- 2016年5月9日
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日本では今、空き家が深刻な問題となっているが、韓国でも空き家は現実的な社会問題だ。韓国の住宅普及率は2008年には100%を超えていた。一方、全国の空き家の数は、2010年の79万戸から、昨年末には100万戸へと急増した。
その原因はやはり高齢化にあるというのが、専門家たちの見解だ。結婚または独立することにより、新たに家を求める需要は年間36万戸に過ぎない一方、新たに建設された住宅は1年間に51万戸に達する。家を買う人よりも売る人の方が多い時代、住宅を減らすという人は多くても、住宅を増やすという人はほとんどいない時代に突入しているというわけだ。
専門家の中には、すでに大都市の郊外やベッドタウンでスラム化の兆しが表れはじめていると考える人も多い。対策を立てるならば、今やらなければならないというわけだ。
これを受け、釜山市は2012年から、空き家1棟につき1800万ウォン(約166万円)を上限として、リフォーム費用の半額を支援する施策を行っている。リフォームを終えた後、学生や低所得層に対し、3年間(一般的な家賃の)半額で貸し出すという条件だ。ソウル市も昨年から「空き家再生プロジェクト」を繰り広げている。公共交通機関でアクセスでき、4000万ウォン(約368万円)以内でリフォームできる空き家が対象だ。ソウル市がリフォーム費用の半分を支援し、その後家主が6年間、一般的な家賃の80%で貸し出すという仕組みだ。国土交通部(省に相当)でも、空き家を撤去し、賃貸住宅や公共施設、駐車場、畑などとして活用する方策を検討している。
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