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海底探索に新時代-沈没船捜索、ロボットを活用

  • uhyoshi-yami
  • 2016年5月6日
  • 読了時間: 2分

(CNN) 米スタンフォード大学の研究チームが人型の潜水ロボットを使って、約350年前に沈んだ船の中から工芸品を回収することに成功した。人間の代わりにロボットを使って海底探査の限界に挑戦できる時代の幕開けになると評価している。

沈没船の探査に成功したのは人型ロボット「オーシャンワン」。フランス南東部のトゥーロン沖で1664年に沈没したルイ14世の保有船「ラ・リュヌ」の残骸の船内に入り、小さな花瓶を回収した。同船はトゥーロンから約32キロの沖合に沈んでいた。

オーシャンワンは、米スタンフォード大学のウサマ・ハティブ教授の研究チームが開発した。頭部には人間の目と同じような2台のカメラを搭載、両腕は肘と手首に関節があり、手先に取り付けたセンサーで感触を伝達する。目の前の物体がどの程度頑丈かを判断することもでき、流れが強い場所でもセンサーを使って安定した姿勢を保持できる。

ハティブ教授は海上の船舶からオーシャンワンを遠隔操作。途中で残骸に引っかかる場面もあったが、腕を使って抜け出した。「オーシャンワンは自分の分身といえる」「人間の特性を備えたマシンが深海で人間のダイバーの代わりをしてくれる」とハティブ教授は解説する。

ロボットを使えば時間の制約を受けることなく海底の捜索や深海の探査を行うことが可能になると研究チームは期待する。今後は潜水ロボットチームを編成し、前人未到の海底探査に乗り出したい考えだ。

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