ホームステイ・ネットワークが国内ホームステイの実態を報告
- uhyoshi-yami
- 2016年5月25日
- 読了時間: 2分
経済沈滞でホスト・ファミリーの家計の穴埋めに利用との声も ホームステイ・ネットワークによると、この1年で、英語の上達とオーストラリアでの生活に早く慣れるためにホームステイを選ぶ海外留学生が20%増えている。しかし、一方で、月$1,000の料金を払いながら劣悪な条件で生活させられているとの留学生側の苦情も出ている。 ABC放送(電子版)が伝えた。 ホストになる世帯は、留学生に下宿料なしでベッドと机を備えた個室を提供すること、最低1日2食を提供し、生活状況のチェックなどが義務づけられる。「留学生に下宿料なしでベッドと机を備えた個室を提供すること」とあるが、ホスト・ファミリーは代償として留学生から月$1,000程度を徴収できる。 10年以上の経験を持つあるホームステイ・コーディネータは、「住宅ローンの返済の助けにするために留学生を下宿させている世帯もある。ホスト・ファミリーの周辺に4校があると、それぞれから1人ずつ住まわせようとしていることがある。登録時に調査員を派遣し、留学生を4人以上住まわせるようにしつらえてある場合には即座に断っている。ほとんどのホスト・ファミリーはまじめに文化交流を望んでいるが、中には定収入の道と考えている人もいる」と語るコーディネータもいる。 ネパール出身のマーケティング心理学留学生のロク・ウォンさんは、「ホームステイと言いながら、家族とは別棟の下宿屋の地下室に4人の留学生と住まわされたことがある。ガレージの裏手の物置という感じの部屋で窓も開けられなかった。食事もひどくて生活条件もひどかった。月$1,000の料金の大部分をポケットに入れていたんじゃないか。ほとんどどこでもそうじゃないかと思う。結局、両親が訪ねてきて、あまりのひどさにすぐに他に移るように言われた」と語っている。 また、ホームステイの留学生に自分たちの宗教を押しつけようとするホスト・ファミリーもいる。高校生留学のホームステイ・コーディネータをしているジャネットさんは、「あるケースでは、ホストの女性が英語のレッスンと称して学生に聖書を教えていた。他にも学生を教会に連れて行くホストもいる。 「Australian Government Schools International (AGSI)」は、ホームステイの規則を定めていて、学校が斡旋する時はその規則を遵守しなければならないが、学校が営利の業者を雇って手配させる場合には、営利の業者はAGSIの規則に従わなくて良いということになっている。また、ホスト・ファミリーの身元や家庭状況をチェックすることも十分に行われていない、などの指摘もある。
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