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オスカー賞受賞映画制作者、世界の難民収容所を取材

  • uhyoshi-yami
  • 2016年5月25日
  • 読了時間: 2分

豪領外難民収容センターも取り上げ、国際的な批判狙う  オスカー賞を受賞したオーストラリアの女性映画制作者、エバ・オーナー氏がアメリカでの成功を捨て、2年間にわたり、カメラを持って世界の難民キャンプや政変の地を回って現場を記録している。その一つとしてナウルとパプア・ニューギニアのマヌス島難民収容センター内部も内部告発者の協力で隠し撮りした映像もある。  シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。  オーナー氏は、ドキュメンタリー作品「Chasing Asylum」と、その制作過程を綴った本の発表のため、6週間の予定でオーストラリア国内を回っており、オーストラリア国民にも、難民認定希望者に対する冷酷で非道徳的な難民収容所政策を破棄するよう呼びかけている。  オーナー氏は、「国際的にオーストラリ政府に恥ずかしい思いをさせる映画を作らなければならないのと同時に、難民収容センターでどんなことが起きているか、その事実をオーストラリア国民に見せつける義務があると考えた」と語っている。  オーナー氏は、ニューヨーク、ロサンジェルスで映画のキャリアを積む間、自問自答を続けた。2004年にオーストラリアからアメリカに渡り、3年後には米軍による拷問を告発するドキュメンタリー「Alex Gibney’s Taxi to the Dark Side」を発表し、オスカー賞とエミー賞を受賞した。  彼女は、ジャズ音楽家のハービー・ハンコックを追うドキュメンタリー「Herbie Hancock: Possibilities」、アレックス・ギブニーとのコンビで、「The Human Behaviour Experiments」、「Gonzo: The Life And Work Of Dr Hunter S. Thompson」を制作している。また、アフガニスタンのテレビ局を扱った実録物「The Network」の監督も手がけた。  しかし、遠くからオーストラリア政府の難民希望者政策を見るにつけ、「誰かがそれに関する映画を作らないのか」と考えていたが、怒りとフラストレーションから、「自分が作らなければならないのだろう」と考えるようになった。その制作費はすべて個人からの寄付にあおいでおり、政府や放送局の助力は受けていない。  オーナー氏は、「20年間映画を作り続け、難しい映画も多かったが、この映画はこれまででいちばん難しく、しかも自分の渾身の作品になった。この作品の主人公は難民や難民認定希望者だが、勇敢な内部告発者も主人公だ」と語っている。

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