生後半年の女児、80時間後に救出-ケニアのビル崩壊
- uhyoshi-yami
- 2016年5月6日
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ナイロビ(CNN) ケニアの首都ナイロビでアパートが倒壊した現場から、約80時間ぶりに生後半年の女児が救出されたことが4日までに分かった。
ケニア赤十字によると、女児は現地時間の3日午前4時ごろ、軍の捜索チームが生存者の呼吸を探知する特殊装置で発見した。おけの中で毛布に包まれていたために助かったとみられる。
女児は車で最寄りの病院へ運ばれ、手当てを受けた後で父親に引き取られた。
父親は「名前を呼んだら泣いて、片手を上げた」「娘を見つけることができてうれしい」と話した。女児の母親は倒壊で亡くなったという。
救出作業を率いた赤十字の救命士によると、粉じんで肺が影響を受けていたり、寒さで低体温症を起こしたりしている恐れがあったが、「かすり傷もなく無事だったのは奇跡だと、みんなで話した」という。赤十字によれば脱水症状の兆候はみられたものの、目に見える外傷はなかった。この救命士は「私にも子どもがいる。赤ちゃんが我が子のように思えた。きっと助けられると信じていた」と語った。現場ではこれまでに136人の生存者が救助された。倒壊の数時間後には毛布に包まれた赤ちゃんを抱いた男性ががれきの下から脱出し、さらに幼児を抱いた男性が助け出された。アパートは4月29日に豪雨の中で倒壊し、少なくとも23人が死亡した。この建物は過去に当局に使用禁止を言い渡された経緯があり、所有者が警察に拘束された。ケニヤッタ大統領は、ほかに倒壊の可能性が高い建物があれば住民らを避難させ、危険な建物の所有者を取り締まるよう指示を出した。
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